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ブルーピリオド1〜7巻

八虎の強さに引き込まれた。

作中の色んな言葉が刺さりまくって感動したり泣きそうになったりしながら読んだ。良い……。 一番の見どころはやっぱり受験を通しての八虎の成長だと思うんですよ。絵の上達がすごいのはもちろんあるけど、人として強くなっていってる。

森先輩の絵に引き込まれて、絵の楽しさを知って、美術の道を選んで。家族、ユカちゃん、美術部、友達、予備校の友達、高校の美術の先生、予備校の先生、色んな人たちと関わっていくことで、悩んでもがいて成長して。受験のテーマ「自画像」「ヌードモデル」と向き合って自分自身のことを考えて。頑張ることで周りの人にも影響与えていって。恋ちゃんがパティシエの学校に行くんだって話すところ、本当によかった……。

あ〜〜まぶしいな高校生は〜って思います。人は人間関係の中で成長していくんだなぁって当たり前のことに改めて気付かされた。

最初にも書いたんだけど言葉がすごく刺さる。受験への葛藤がだいたい全部刺さる。八虎がまぶしい。八虎は天才型ではなく勘のいい努力型だから、好きなことをする努力家は最強っていう先生の言葉が刺さったんだなぁって思う。わかる。私も努力家は最強だと思う。藝大を受けるって決めるまでの過程が本当に最高で大好きですね…。そこから受験に向かうんだけど、世田介くんという天才に出会って自分が凡人だと改めて気付いて、その後めちゃくちゃ努力するのが本当に良い。一次試験の前に自分勝手力で悩むところとか、長い付き合いの友達からの助言で立ち直るのが良い。

あと絵に関する小ネタが多いので単純に読んでいて勉強になるし面白いです。八虎が葛藤するたびに自分もたくさん考えさせられる。作中でもよく言われてるけど絵って言葉じゃないから上手く感想を書くのが難しい…うーん…とにかく絵を描く人には刺さるところがあると思う!

それと人間の感情の描写がリアルすぎて怖い。八虎がそうなのは主人公なので当たり前なんだけど、それ以外のキャラクターが。特に世田介くんが八虎に向ける感情が怖い。世田介くんは天才だけど、ところどころヤバいエピソードがあるし、彼は彼で何かあるんだろうな…しんどそうだ。 ユカちゃんも底抜けに明るいけど、あれで色々つらかったんだろうなと思うし、八虎と小田原に行って色々救われたのかな。彼には本当に幸せになってほしい……。

漫画全体の話になってしまったけど、藝大に入った八虎がここからどう成長していくのかすっごく楽しみ。ほんと良い漫画!