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2021/09/30
FGO/LB6 アヴァロン・ル・フェ(崩壊編)

メモで書き散らして満足してたので感想まとめるのが遅くなりました。ちゃんと文章に残したいものは雑に呟くのやめたほうがいい…。

一気に駆け抜けるのも楽しいけど、分割でゆっくり進むのも良かった。立ち止まって色々考えられた。今回は長かったからなおさら。

全体

聖剣が造られなかった世界。ブリテンの終末装置と妖精。

妖精國を終わらせるために発生したアルトリア、モルガン、オベロン。存在の定義は似たようなものだけど見ている方向が少しずつ違うので、それぞれ目的がバラバラになってるのが面白かった。

全体的に辛くてしんどい話だったけど、最終的な読後感は明るくてさすがだなと思った。前を向いていこうというメッセージが感じられて元気出た。

アルトリア

しんどい。どうしてそんなにアルトリアを曇らせるのか。アヴァロンで過去の辛い記憶を見ていくのでもう辛かったけど春の記憶がないとわかったところで泣きそうになった。後からアルトリアがぐだをトモダチだと認識してくれているのがわかって安心したけど。

結局、あのアルトリアは嵐の中に輝く星を見つけられずじまい。『楽園の妖精』の役目を終えて、聖剣の守護者になる前にやっと分かる。でも、たぶん人生ってそんなもの。何が希望なのか分からなくても、辛くても、進んでいくしかない。話はしんどかったけど、あのアルトリアの最後には勇気がもらえた。

オベロンとの関係が汎人類史のマーリンとアルトリアとの対比になってて良かった。最後の最後にヴォーティガーンをアルトリアが倒す構図も良かった。ボイスがGoAのセリフのメタで、

私は人を知らず、彼は人を知りすぎた。

FGO/アルトリア・アヴァロン→オベロン・ヴォーティガーン

私には人間の愛はわからない、アルトリアは人間の愛をまだ知らない。

GoA/マーリン→アルトリア

この対比がすっごい熱い。

いろんなところにstay nightのネタがあったのも興奮した。春の記憶のBGMとか最後の「こい、キャスター!」はセイバーだったし、村正がアルトリアの代わりになるところはHFのイリヤだったし、気付いてないだけで他にも色々ありそう。

今回は『異聞帯のアルトリア』の話だったな、と思った。

オベロン

まさか本当にヴォーティガーンが出てくるとは思わないじゃん……

オベロンを器として発生した終末装置としてのヴォーティガーン。竜としてではなく、ブリテンを破壊する存在として生まれ落ちた、奈落の虫。

ティターニアのために汎人類史を破壊しようとした男。

この異聞帯におけるティターニアはアルトリアだったのか、主人公だったのか、それとも両方なのか。そのへんは想像の余地があって良いなーと思った。

物語系のサーヴァントって生みの親の作家に対しては好意的な感情を向けてるイメージだったけど、キャラによって色々なんだなぁって感じた。巌窟王が好きなので巌窟王と比べるんですけど、オベロンも巌窟王も物語鯖で何かを憎んでる。巌窟王が憎しみを向けた先は人間という種、オベロンが憎しみを向けた先は生みの親と汎人類史。異聞帯に発生したオベロンだから自分の起源を憎む余地があるのかなー、と思ったり。それもティターニアのためなので、愛が強いタイプなんだろうな。巌窟王も愛が重い。まあ原典読んでないのでわからんです。オベロンわからん。なんなら巌窟王も原典読んだけどわからん。

ケルヌンノス

かわいそうな神様すぎる。でも、アルトリアの「罰を与えるだけではなく、罪を許すシステムを。」は正論だと思った。いやあでも騙されて殺されて巫女を生きたままバラバラにされて妖精という種を許せるかというとな…末代まで祟るよな…かわいそうなんだよ…ケルヌンノスくん…。

バーヴァンシー

ケルヌンノス戦のBGM、ブラックバレルで撃ち抜くときに見える核。これが…これが人間のやることかよぉ!!
早くギャグ堕ちして幸せになってくれ…

モルガン

結局このアヴァロンでは救済がなくて、汎人類史でも異聞帯でも「モルガン」は「アーサー」に敗れる宿命から逃れられないのかな、と思った。

モーさん含むブリテンの人たちってみんな騎士王に対して何らかの感情を抱えてて、でもそれが騎士王から返ってくることがない一方通行な感情なのが「臣下」って感じでいいな…と思っているんですが、姉であるモルガンだけは異聞帯のアルトリアから色々な感情を向けられるんですよね。憧れとか、嫉妬とか、畏怖とか、色々。彼女だけブリテン異聞帯という世界があるのが特別感ある。

モルガンの話はあれでおしまい、という感じが、原作におけるオベロンと似てるな…というか。「あんたが描いた絵本、俺は嫌いじゃなかったぜ」というボイスに色々詰まってるなと。それに対するモルガンのボイスが「クソ虫、寄るな」なの、マジでひでえなと思いました(褒め言葉)

マーリン

一体いつ出てくるんだと思いながら怯えてたらマップ付きのアヴァロンと共に出てきてまじびびった…。だいぶドライだなって思ったんだけど、マーリンにとってのアルトリアはね、騎士王の方だけなんだよね。竹箒読んで納得した。

ガウェインとランスロット

マシュのピンチに駆けつける男の中の男たちー!!かっこよかった!!!
バーゲスト、先がないって分かってからもう辛くって。憧れの円卓の騎士3人に引導を渡してもらえたのがせめてもの救いだったな。


書ききれてないんだけど、ノクナレアとアルトリアとか、エクターとアルトリアとか、オーロラとメリュジーヌとか、パーシヴァルとメリュジーヌとか、コヤンスカヤとムリアンとか、ハベにゃんとマシュとか、モルガンとトトロットとか、ダ・ヴィンチちゃんとマイクとか、色々なところに(広義の)愛とドラマがあって。6月から2ヶ月間追い続けてただけあって、ほんとに終わりなんだな…と感慨深かったです。みんなが綺麗な空を見ながら色々思うところが良すぎてなぁ。

次は光のコヤンかな?楽しみです。